3年生の前期、私は学級委員でした。(他の委員会も兼任してましたが) 他の学校ではどうなのかは全く知りませんが、 私の居た学校では「学級委員」なるものにはみんななりたがりませんでした。 だから、押し付け合いがあったのです。 そして…私は格好の的となりまた元々断ることが苦手という性格もあって。 「前期だけ」という約束の下で学級委員を引き受けました。 そして後期、学級委員を決めなおそうという話になり。 「やっと学級委員から逃げ出すことが出来る。」そうほっとした瞬間。 先生は、席の左端から順番に「誰が学級委員がいいか、名前を言いなさい」と言ったのです。 当然誰もなりたくない話しなので、一番最初の人が言った名前を続けて言って行きます。 そして、私が再選させられそうになりました。 「話が全く違うじゃないか!冗談じゃない!」 そうは思いつつも何も言いう事は出来ず。選挙の途中で思わず私は泣き出してしまいました。 そうすると、とある女子が「○○(私の本名)さん抜きで、もう一回やり直そう」と言ってくれ、やり直しになったのですが。 後日、クラスの男子が聞こえよがしに「泣いて逃げるなんてずるいよな」といったのをはっきりと記憶しております。 「△△さん(学級委員に決まった子)も泣けば、学級委員にならなくて済んだのにね」と強烈に皮肉も言ってました。 この事件で被害者は…おそらく私だけではありません。 運悪く左端の前に座っていて一番最初に名前を言わされることになった生徒も、そして学級委員が回ってきた子も。 皆被害者といえるでしょう。 みんなの前で、「誰かに押し付ける」ことを強要した選挙。 なんで「無記名投票が一般的に行われてるのか」を理解されてないんでしょうか?先生。 気がつかないことは罪です。たしかにイジメの根本は子供達の中にあるのでしょう。 「大人が介入できない」そんな次元にあることもしばしばあるのでしょう… けれど。時々、「大人の無神経さがイジメをエスカレートさせていく」という事実もまた存在しているのです。 イジメを止めるべき存在である大人が子供の心の傷を広げていく。 頼って何とかしてもらいたい…その願いすら打ち砕く。 そんなことが繰返されたら、学校の先生には相談できませんよね。 信頼関係を崩していってるのは、「無神経な」先生達なのです。 だから。直接介入できないのは仕方が無いとしても。せめて、その無神経さで追い詰めないで下さい。 他には、何も先生に願うことは出来ないんです。そんな先生に願っても余計に傷つくだけだろうから… もし、子供達に頼って欲しいと願うのであれば。子供達との接し方について一度振り返ってみてください。 きっと子供が大人を頼れなくなってしまった理由は大人たちの態度にも、一因があるのではないでしょうか? |
2002/11/02
2002/11/05加筆