はじめに私自身、イジメを受けていたのは主に中学から高校にかけてでしょうか。私立の中高一貫校でしたので、新しい環境に変わってやり直すなどということも無くすごしてきました。 学校を1日だけ登校拒否したこともあります。 1日で登校拒否をやめることができたのは、たまたま運がよかっただけかもしれません。 イジメは受けていたけれども、それ以外の点では私は環境に恵まれていたと自分では思っています。 その中学から高校にかけての間。私の友人では3人ほど学校を辞めています。 仲のよかった友達がなぜ学校を辞めたのか?それは本人たちからではなく、風の噂や他の友人から「イジメを受けていた」と後日談として知りました。 積極的に「なぜ?どうして?」を聞く事がかえって友達を傷つけてしまうと思ったので。 ですから何も私は聞かず、周りの視線も気にせずすごしていました。 なので、本当にイジメでやめたのかどうかの真相はしりません。 他にも学校は辞めなかったものの、イジメを受けていた友達がいました。 大学に入って以降、ネットでも実生活でも友人と時々イジメとかについての話題が挙がると意外とイジメを受けていたと感じている人が多いことを知りました。 いじめをしているのは、いわゆる「問題児」と呼ばれるタイプの人ではなく、ごく普通の生徒でした。 評判だけを聞けば、「どうして彼らがいじめをするというのだろう?」という人が、いじめをしていた…などということもあったのです。 他の人から見れば仲よさそうに見えていたのに、実はいじめが蔓延してたなどということもあったのです。 そして、時にいじめを加速させたり、私たちの心を傷つけたのは先生でした。 何か事件がおきたとき、学校側では「イジメを把握していなかった」と答えているのをよく見かけます。 しかし、私の周りだけでも、イジメを受けていたと感じている人が多く存在しています。 彼らもまた普通の学生であり、社会人であり、イジメとは縁もゆかりもなさそうな人たちもいます。 自分の周りにイジメを受けていた人がたまたま集まってきている…とは考えにくい。 今振り返ってみればいろいろ考えさせられることがあります。 イジメの危険信号や、イジメている側の意識、イジメを止めたくても止められなかった理由… もちろん、原因が自分にもあると感じることもありました。 いろいろ考えても、どうやればイジメをとめることができるのか?これについてはよく分かりません。 けれども振り返って感じたこと、それがもしイジメの悪循環を少しでも断ち切るヒントになればよいなぁと思っています。 同じ様につらい思いをする人は増えて欲しくないですから。 いじめを受けてきた経験から考えたことなどを読んでくれた人がいて、もしそれで一人でもいじめから救われるのであれば。 悲しみは消して無駄にはならないと、そう思えるのです。 悲しみを悲しみのまま終わらせたくないですから。 |